高ワグの歴史

概要

1901年(明治35年)、音楽学校の生徒以外による初の総合音楽団体が慶應義塾に誕生しました。
オーケストラ, 男声合唱団, 女声合唱団から成り、そのオーケストラ部門が現在の慶應義塾 ワグネル・ソサィエティー・オーケストラ(以下大ワグ)です。
ワグネル・ソサィエティーの名は、近代楽壇に大きな影響を与え貢献した作曲家、リヒャルト・ワーグナーを敬慕して付けられました。

高等学校における部活動として、大ワグとはまったく別の活動をしている団体が、我々慶應義塾高等学校・女子高等学校 ワグネル・ソサィエティー・オーケストラ(以下高ワグ)です。
高ワグは、1956年6月、室内楽の演奏活動を主体とした非公式なクラブとして塾高に誕生しました。
翌1957年にオーケストラとして組織され、塾高の文化団体連盟に加盟し、正式なクラブとして活動を始めました。
1960年2月に女子高ワグネルが発足してからは、慶應義塾高等学校と女子高等学校が提携し、全ての活動を合同で行っています。

本家大ワグは設立100年、定期演奏会も200回を数えようとしているところですが、高ワグも2006年度に設立50年を迎え、約100人の部員を保ちながら、主に年に1回の定期演奏会へ向けて活動を重ねてきました。
定期演奏会以外にも活動の幅は広く、文化祭における室内楽とオーケストラ演奏、入学式・卒業式などの学校行事への参加などで、日頃の練習の成果を存分に発揮しています。

年表

年号 できごと
1813年 作曲家 リヒャルト・ワーグナー生誕。
1835年 福澤諭吉生誕。
1858年 慶應義塾開校。
1883年 ワーグナー没。
1890年 慶應義塾大学部設置。
1901年 福澤諭吉逝去。同年、大学ワグネル発足。
1948年 慶應義塾高等学校開校。同年、慶應義塾志木高等学校開校。
1950年 慶應義塾女子高等学校開校。
1956年 塾高ワグネル発足。(部員数:5)
1957年 塾高の文化団体連盟に加盟。(部員数:21)
1960年 女子高ワグネル発足。
1961年 記念すべき第1回演奏会(@目黒公会堂)。指揮者は伴有雄先生。
1961年 全国高校新聞連盟総会で開会のオーケストラ演奏を行う。
1974年 志木高ワグネル発足。3校が提携する。
1975年 神奈川県高校連合音楽祭に参加(@神奈川県青少年センターホール)。
1980年 文化祭で、当時慶應女子高生であった千住真理子さんと共演。(指揮者:藤岡幸夫)
1981年 部員数が100名を超える。
1983年 ワーグナー没後100年。定演の前座曲として『マイスタージンガー』を演奏。
1988年 機関紙『Piu mosso』創刊。それまでの機関紙は『月刊リヒャルト』。
1998年 志木高との提携を解除。
1998年 塾高開校50周年式典で『フィンランディア』を演奏。
2010年 3月18日に第50回定期演奏会を迎える。

過去の演奏会
 過去の演奏記録