高校ワグネル70周年に際して

平素より当団の活動に温かいご支援とご協力を賜り、誠にありがとうございます。

当団は本年6月に、創部70周年という大きな節目を迎えました。これもひとえに、長年にわたり本部を支えてくださった卒業生の皆様、保護者の皆様、そしてコーチや教職員など関係者の皆様のお力添えの賜物であり、心より感謝申し上げます。

この70年の歩みの中で、当団は数多くの音楽と出会い、多くの部員たちによってその伝統が受け継がれてきました。

そこで創部70周年記念企画として、本年度HP係が勝手にこれまでの演奏記録をもとに「70年間で最も多く演奏された曲」を調査いたしました。ランキング形式で発表いたしますのでぜひお楽しみください。

 

 

《最も多く演奏された交響曲》

4位タイ(4回)A.ドヴォルジャーク/交響曲第9番 ホ短調 作品95『新世界より』
       P.I.チャイコフスキー/交響曲第4番 ヘ短調 作品36
                  D.ショスタコーヴィチ/交響曲第5番 ニ短調 作品47

3位(6回)    S.ラフマニノフ/交響曲第2番 ホ短調 作品27

1位タイ(8回)P.I.チャイコフスキー/交響曲第5番 ホ短調 作品64
       P.I.チャイコフスキー/交響曲第6番 ロ短調 作品74《悲愴》

昨年度と一昨年度に演奏されたチャイコフスキーの傑作2曲が1位となっています!今年度のメイン曲であるシベリウスの交響曲第2番は今年度で通算3回目の演奏です。高ワグの大編成に対応したロマン派の大曲が上位を占めています。逆に、高ワグが1度しか演奏していない大曲にはベートーヴェンの交響曲第7番やブルックナーの交響曲第4番『ロマンティック』、ベルリオーズの幻想交響曲などがあります。

 

《もっとも交響曲が演奏された作曲家ランキング》

5位   A.ドヴォルジャーク(5回)第8番、第9番『新世界より』×4

4位   S.ラフマニノフ(6回)第2番×6

2位タイ J.ブラームス(8回)第1番×2、第2番×2、第3番、第4番×3

      L.v.ベートーヴェン(8回)第2番×2、第3番『英雄』、第5番『運命』×3、第7番、第8番

1位   P.I.チャイコフスキー(21回)第2番『小ロシア』、第4番×4、第5番×8、第6番《悲愴》×8

今回もまた、チャイコフスキーの圧勝です。もはやチャイコフスキー・ソサィエティーに解明したほうが良いのではないかと思うまであります。メジャーな456番以外にも、中止にはなってしまいましたが2020年度に2番も1度だけ演奏されたことがあるのもなかなか面白いです。ブラームスやベートーヴェンは近年、高ワグの編成の拡大によりなかなか演奏されていませんが初期のころにかけて多く演奏されたためランクインしました。また、有名であるにもかかわらず高ワグでは1度も演奏されたことがない作曲家としてはマーラーが挙げられますが、彼の作品は編成がとにかく巨大であるうえ、難易度が非常に高いので、生徒主体で練習を進めている高ワグで取り組むのには少し難しいのかもしれません。

 

《高ワグの定期演奏会で演奏されたワーグナー作品》

楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より第1幕の前奏曲(4回)

歌劇『リエンツィ』序曲(4回)

歌劇『タンホイザー』序曲(6回)

歌劇『タンホイザー』より第2幕の大行進曲(2回)

楽劇『ローエングリン』より第3幕の前奏曲(1回)

定期演奏会のプログラムにワーグナーの作品が入っていたのは今年度含め68回ある定期演奏会のうち16回のみでした。仮にもWagnerを名乗っている身としてはもう少しワーグナー作品に注力したいものです。ただ、ワーグナー作品は複雑で難解なものや高い表現力が要求されるものも多いためなかなか難しいという点もあります。しかし、この中でも「マイスタージンガー」は高ワグが毎年出演している慶應義塾高等学校の入学式や卒業式でたびたび演奏しているので、部員にとってはなじみの深い曲です。それでもワグネリアンである私はワーグナーを演奏したいものです…..

 

 

さて、いかがだったでしょうか?

今回の集計を通して、当団の70年にわたる歩みを改めて振り返ることができました。同じ作品であっても、その時代ごとに異なる部員たちが演奏し、その音楽は世代を超えて受け継がれてきました。本ランキングに登場した作品はもちろん、ここに載らなかった数多くの作品もまた、当団の歴史を彩ってきた大切な曲たちです。創部70周年という節目を迎えた今、先輩方が築いてこられた伝統に感謝するとともに、私たちも次の時代へその歴史をつないでいきたいと思います。

最後になりましたが、70年にわたり当団を支えてくださったすべての皆様に、心より御礼申し上げます。

80周年や90周年、そしてその先にある100周年の際、このランキングがどのように変化しているのか。未来の部員たちが新たな歴史を刻んでくれることを願っています。

今回紹介した演奏記録をより詳しく知りたい方はこちらのページもどうぞ。

 

《当団の次回演奏会のご案内》

慶應義塾高等学校 女子高等学校 ワグネル・ソサィエティー・オーケストラ第68回定期演奏会

2027年3月18日(木)  於 東京芸術劇場

J.シベリウス/交響曲第2番 ニ長調 作品43
A.ドヴォルジャーク/『謝肉祭』序曲 作品92
P.I.チャイコフスキー/バレエ音楽『白鳥の湖』作品20より抜粋